ピーチマン

Dub Me Crazy

映画「メッセージ」鑑賞

メッセージ (字幕版)

ブレードランナー2049を見る前に…という事で、週末に同じ監督の映画「メッセージ」を観ました。とても面白かった。複雑過ぎてか偶々なのか、言葉にまだなっていない言葉の話。

 

複雑さという言葉に最近新鮮な響きを覚える。人や物事は皆、そんな簡単ではないのだと、最近よく考える。人や物事を簡単にして、理解したと思う事で、人生にとって大切にしなければならない何かが抜け落ちているような気もする。

 

複雑さとはアナログと似ている。掘り下げていけば、実は無限に近い連続した段階があって、そこには何か新しく、大切な何かが埋まっている気がする。

 

また、物事を簡単にする事には限界が見える気がするけど、複雑さには限界がない気がする。簡単を突き詰めると0になるが、複雑さを突き詰めた数字はとても表現できそうにない、ような…。

 

複雑さの一つの極みとは、時間でいうと「究極の今」という感じもする。0ではないが止まってはいない。微分。複雑さを味わいたいとは、人生を微分で味わいたいという事なのかもしれない…我儘な思いであるけども、人生も半ばまで来て、もっと時間を大事にしたいと思う事も多い…というような事を考えさせられた映画でした。オススメです。