ピーチマン

Dub Me Crazy

ドキュメント ヴェトナム戦争全史」読了。

ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会)

「ドキュメント ヴェトナム戦争全史」読了。「物語 ヴェトナムの歴史 」の作者であり、元読売新聞記者の小倉貞男さん著。「物語 ヴェトナムの歴史」は紀元後40年のハイバーチュンの乱から始まり、現在のヴェトナム社会主義共和国の礎、ホー・チ・ミン登場へと繋がるベトナムの歴史を記した著だったが、本著は日本が連合国のポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏をした直後の1945年8月中旬、ホー・チ・ミンらによって結成されたヴェトミン(ベトナム独立同盟)がハノイにてクーデターを起こし、ヴェトナム民主共和国臨時政府を樹立した所から始まり、その後ヴェトナムが真の独立を勝ち取ったヴェトナム戦争と、その後の第三次インドシナ戦争までに焦点を当てた著。


> ヴェトナム戦争とは何であったのか。ヴェトナム戦争は、第二次世界大戦の後、最も長く、激しく続いた戦争として記録されている。ヴェトナム戦争と言えばおそらく、米国とヴェトナムの戦争、自由世界と共産世界との戦争、米国と中ソとの代理戦争、世界最強の軍隊とゲリラの戦争、核戦争以後といえるような電子兵器戦争の実験場などといった様々な答えが返ってくるだろうが、そのどれもが正しいと同時に、それぞれがある局面を表現したものに過ぎない。


上記は本著の序文にあるが、上記でも充分ではなく、カンボジアラオスを踏まえたインドシナ半島の緊張という視点や、ベトナム国内に於ける共産主義者民族主義者、その他愛国者との関係(それがヴェトコンではなく、南ベトナム解放民族戦線という形になった)等、様々な背景がある。


ただ、本著の全編にわたり共通するのはヴェトナム国民の救国、真の独立への願いであって、その一点によってヴェトナムは戦争に勝つことができたのだと感じる。本著は多くの文献からの引用も然りながら、ヴェトナム戦争の当事者達へのインタビューに多くの部分を割いており、数字やその当時のマスメディアの情報だけではなく、日本語翻訳とはいえ、戦争当事者達の気持ちが伝わってくる。


特にベトナム政府より即発禁処分を受けた『30年戦争の結末・B2戦区の輝かしい勝利』の著者であり、1975年のサイゴン総攻撃の時は人民軍総参謀長ヴァン・ティエン・ズンの下で副司令官を努めたチャン・ヴァン・チャのサイゴン総攻撃の話の一部


> 「(サイゴン総攻撃の)特別攻撃部隊のなかにはたった一人の部隊もいくつかあった。一人の部隊で特定の目標を攻撃する事は実際には不可能だ。しかし、この人達は(以前よりサイゴンに潜入、生活し)普段から民衆の信頼を得ていたので、一人でも都市施設、官庁を占拠できた。友人たちが助けてくれたのだ。地方軍の役割は(北ベトナム)正規軍だけの戦争ではないことを証明している。サイゴン攻略作戦には、全ての部隊、全ての兵士、民衆が立ち上がって目標に向かった。戦った。」


上記にはヴェトナム戦争に関する多くの示唆が含まれていると感じる。現在のヴェトナム社会主義共和国の礎、ホー・チ・ミンは1975年の独立を待たずして1969年に亡くなりました。最後に、彼の秘書を長く務めたヴ・コアンの本著内のコメントの一部と、南ベトナム解放民族戦線創立者の一人であるズン・キン・ホアのサイゴン陥落後の政府に関するコメント(彼女は新政府に厚生大臣を要請されたが断り、強い要請により次官として入閣したが6ヶ月で辞任した。現在は民間ボランティア機関にて貧困と戦う農村開発にあたる)を


「(ホー・チ・ミンの)日常生活は実に質素だった。宿舎の庭に果樹を植え、果実を来客に贈っていた。食堂ではいつも皆一緒で、セルフサービスだった。下着も自分で洗っていた。たくさんの外国語を知っていたが、煙草のお盆に名刺大のタバコ巻き紙を置いて、それに外国語の単語を書いて覚えていた。バック・ホ(ホ・おじさん的な意)の演説はとてもわかりやすかったが、『まだ、教育のレベルが低いのだから、指導者はわかりやすい演説をしなければならない』と言っていた。演説、論文を書くときは、まずボディガード達に読んで聞かせる。彼らが理解出来るとはじめて新聞に書いた。だから外交問題でもボディガードがわかるように簡単な方法で書いた。私が身近に見たバック・ホの一生は、民衆のことだけを考え続けた人生だった。」

「(ベトナム共産)党の中では『ヴェトナムはヴェトナムなのだ』と言います。(しかし)私は言います。『ヴェトナムはヴェトナムだけではない。不幸はヴェトナムだけのものではない。多くの人々、国々のこと、全世界の事を考えてほしい』。私には2つの戦いがある。一つは貧乏、一つは無知です。最も大切な事は民主主義の為に戦う事です。民主主義が達成できなければ何もできない。全ての事についての基本なのです。バック・ホは、自由と民主主義を知っていました。貧困と無知を解決しなければその国の発展は出来ない。」

 

ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会)

ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会)

 

 

ベトナムのおみくじを引いて内容を翻訳してみた。

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神社にあった謎の植物。実が重い。

ベトナムの正月は旧正月が本番でございます。折角なので昨日、ベトナムの神社でおみくじを引いてみました。

お祈りをして、棒がたくさん入ってる箱を振って、出てきた棒に書かれた番号をスタッフの人に伝えるとおみくじが貰えました。


ちなみに私が参拝した神社のおみくじには吉凶のような分かり易いものは書かれていませんでした。

日本のおみくじは古い言葉を使って書かれていますが、ベトナムも古いベトナム語を使っているようで、怪しい所があると思いますが内容が気になったので翻訳してみました。

結論から言うと私の引いたおみくじは凶だと思われます。実は全部は翻訳する気が無かったのですが、翻訳すればするほど悪い事しか書いてないので、良いところを探していったらほとんど翻訳していました。

翻訳が終わった時には今朝再度引きに行くくらい気分が良くなかったですが(何回でも引いていいそう)、その後よくよく考えるに、大吉だからといってその場で何も起こるわけでも無し、良い事は書いてないですが色々と心当たりのある事ばかりで、気持ちを正してもらえたと考えられたのでこれで良いかと。

日本語では無く、ベトナム語で色々と心当たりあることを言われたのも驚きがありました。(全く見当違いの意味に翻訳している可能性もありますが…笑)

さてここから翻訳文です。
(辞書でもインターネットでもよく理解出来なかった単語は最後にまとめています。休み明けにでも知人に聞いてみます。)

まずは表面です。日本のおみくじでもそうですが、ありがたい(と思われる)漢詩や和歌が載っているようです。勉強になります。

taizenn.com


詩は難しそうなので、意味(Nghĩa)を説明している部分しか翻訳していません。 

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Vốn thiệt con thảo thuận,
資本を失う事の合意
Vì cha ở chẳng êm
何故なら父は穏やかでは無い所にいるからである
Lìa tổ chim bay mất,
巣立ちする鳥はいなくなる
Trước mắt cũng khó tìm.
たとえ目の前でも見つける事は難しい

ーーーーーーーーーーーーー

Tại mình đuổi thời nó đi tự mình ở quá lắm,
自分の尻尾なのだから、それは過度に自分自身へ向かうもの
lâu rồi tới tháng Thìn mới gặp,
久しぶりに辰の月(4月?)で自分の尻尾に出会ったが
gặp rồi nó cũng đi.
会うと自分の尻尾は行ってしまった

ーーーーーーーーーーーーー


実は表は難しそうだったので、最初に裏面から読んでいたのですが、裏面を(大体)理解してから表面の詩の意味を読むと、言いたい事がよく分かる気がしました。

そして裏面です。カテゴリ毎に説明してくれています。

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(多分)全体運

Bổn mạng (1) không tốt khi vui khi buồn,
嬉しい時も悲しい時も運勢は良くありません
ít khi được an ổn.
少しは安らぎがあるでしょうが
Vậy nên phải tu nhơn tích đức và van vái cho lắm,
なので貴方は祈り、徳を積まなければならない
thời mới được tốt.
そうすれば良くなるでしょう

 

家族について

Gia đạo không dược hoà lạc,
家族は仲良く出来ない
mỗi người mỗi thế,
それぞれがそれぞれの世代で
không có chi là vui vẻ,
楽しむだけではありません
vậy phải van vái Trời Phật và ở cho hoà nhã thời may mới dược bình yên.
神様に祈りを捧げ、優しさを与える事で平和になる

 

仕事について

Mưu sự thời trục trặc lắm,
仕事は多くのトラブルに見舞われる
không có sự gì là êm thuận,
如何なる事もスムーズに行かない
vậy nên an phận thủ thường
その為、自分の身分に満足し、
đừng có vận động thời được tốt.
事を起こさない事が良い。


結婚について

Cưới gả thời không tốt,
結婚はよくありません。
vợ chồng xung khắc,
夫婦は喧嘩をし、
về sau không ở đời với nhau được.
その後の人生では一緒にいる事が出来ない。


病事

Bịnh này thế không lành,
この病気は治らない
dầu có van vái cho lắm,
たとえ祈ったとしても
thuốc thang cho đủ,
充分な治療
tuy bớt thời có bớt
減る事はあるとしても
nhưng mà không khỏi được.
完全には治らない


財産について

Cầu tài tuy thấy đó,
求める財産はすぐそこに見えているが、
nhưng mà thời vận không có,
しかしそれを掴む運はなく、
cầu cũng nhọc sức,
求めても激しく疲れ、
chớ không ích gì.
貴方に何も利益は残りません。


出世について

Cầu quan thời số mạng không có,
出世には恵まれない
dù thủ phụng cho lắm,
守ったとしても
quan trên không có lòng yêu,
上司は貴方を愛さない
nên nhọc sức hao tài,
だから激しく努力し、財産を使ったとしても
mà không được việc.
上手くいかない


旅立ち

Xuất hành không có quới nhơn (2),
旅立ちに縁は無い
vậy nên ra đi thời không ai yêu gì,
だから旅立っても誰も貴方を愛さない
lại e (3) mắc sự tai nạn,
また、事故にあう。
đi ra thời có, đi về thời không,
出ていく事はあっても帰ってはこない
vậy nên đừng đi là phải.
なので出ていかないのがよろしい


争事・争い事

Kiện cáo thời rất xấu,
争い事はかなり悪い
Kiện cáo tuy mình phải mà không thể qua nổi,
貴方は正しいが通らない
vậy kiện thì dây dưa ngày tháng,
その上、時間がかかり
hao hết tiền của mà rốt cuộc không được gì cả.
金の消費が激しく、結局何も得る事が出来ない


失せ物

đồ này mất là do trong nhà mình đem lòng cừu oán lấy đồ mình,
家の中で無くしたものは、憎悪の気持ちを持ってきて、貴方のものを奪う
song đồ này mất luôn,
だけど無くしたものは
có tìm kiếm cho lắm cũng không được.
激しく探し求めても見つけ出す事は出来ない

 

わからなかった言葉達

(1) Bổn mạng

(2) quới nhơn

(3) e (em?)

以上になります。

おすすめのベトナム語辞書です。

五味版学習者用ベトナム語辞典

五味版学習者用ベトナム語辞典

 



 

Macユーザーでドローン初心者がプログラミング可能なドローンを購入検討する為の情報まとめ

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友人がサイゴンお店をだしました。この帽子を開店記念でもらいました。

最近自作のVJプログラムに3Dプログラミングを組み込んでいて、それが結構楽しいのです。最近のデモ。カメラを一定距離から中心に向いて自由にクルクル動かすデモです。

www.youtube.com

 
3Dプログラミングは現実世界の物理現象をシュミレートする事と同じなので、この楽しいアルゴリズムドローン(無人航空機)に組み込んで、プログラミングでドローンをコントロールして空撮しながらその映像をVJに反映出来たら面白いな〜と思ったのです。ただドローンと言っても安価から高価なものまで色々あって、ドローン初心者なので色々と調べてみました。

ドローンメーカーは現在かなり増えてきているようですが、すぐに情報がヒットするのは中国のDJI、そして日本でも一次有名になったARDroneを作ったフランスのParrot社でした。
 
ARDrone


DJIはどうやらiOS(アップルのモバイルOS)のSDK(プログラムとドローンをリンクさせる開発環境)は用意してくれているようですが、Mac OS(アップルのPC用OS)は用意されていないようです。

DJI開発者サイト:https://developer.dji.com/

 

Parrot社はMac OSSDKを用意してくれているようなのでそちらを調べてみると、Node.jsJavaScriptでサーバーサイドプログラミングが出来る開発環境)で、公式SDKのラッパー(SDKを簡単に使うために単純化したプログラミングフレームワーク)を作ってくれている人もいる。それを使えばどうやら1日でPCからドローンをコントロール出来るまで行けそうです。

liginc.co.jp

 

ただ、そのNode.jsラッパーのAPI(プログラムを呼びだしたり、やりとりする為の仕様)を調べてみると、ドローンからのライブストリーミング(リアルタイムの映像配信)をPCで受信する機能は提供していないよう。リアルタイム空撮がやりたい事なので、そのためにはParrot公式のSDKを使う必要があるのかなと。

Parrot ARDrone(だけじゃなくて複数の機体に対応しています)APIガイド:ARDroneSDK3 API Reference


しかしライブストリーミングが出来て、10分以上飛行出来るモデルは$600以上するみたい…。FPV(「First Person View」の略で一人称視点という意味)と呼ばれる機能がそれです。 

例えばこれ。


飛んでいる所

www.youtube.com


また、ドローンの操作自体が予想以上に難しいらしく、初心者は最初墜落しまくるらしいのでいきなり$600の出費は怖いなと。

そこで検討した結果、Parrot社の$150辺りで出している廉価版を最初に購入するのがいいかもなと。ハイエンドモデルと同じSDKが使えるし、動画では無いけどカメラはついているので、プログラミングでドローンからPCにライブストリーミングを送る流れの勉強にはなると思う(動画配信の部分をカメラの静止画配信にする)。
 
例えばこれ

 
これで2ヶ月くらい特訓してみて問題なくライブストリーミング、ドローンがコントロール出来そうだったらハイエンド機の購入を検討してみていいかもと現在考えております。

補足

DJIも調べてみたのですがハイエンドモデル($1,000辺り)が僕の目的にあってそうです。理由はドローンのカメラ自体に深度センサー(カメラと物体との距離を測定出来る。今僕がVJプログラムで使ってるKinectコントローラーと同じ)が付いている事で、それを使えばドローンから一番近い人の周りを自動で回るとかプログラミング出来(そう)るなのと、映像を物体との深度に従って3Dのモデルに変換出来(そう)る。

【国内正規品】 DJI ドローン Mavic Pro (マビックプロ)

【国内正規品】 DJI ドローン Mavic Pro (マビックプロ)

 

 
ただDJIのハイエンド機でも深度センサーの解像度は横320ピクセル*縦240ピクセルKinectはその2倍)のようで、その解像度でリアルタイムに3Dモデル変換してもな〜と。


DJIのハイエンドモデルでも深度カメラがあまりよくないのであれば、ドローンにも積める小型で性能が良い深度カメラがあればベストだなと。それで探してみると今年良さげな深度センサー付きのカメラが発売されていました。ZED Cameraっていうらしい。

ZED Stereo Camera


性能を確認したら解像度はKinectの3倍は良くて、認識距離も長い(20m!)。まだよくわからないドローンよりもこれの方が欲しいなと見つけた時は思いました 笑

ただ残念ながら今この深度センサー付きカメラはMac用のSDKを出していないみたいです(開発者サイト)。これはMac用のSDKが出たらすぐに欲しい…。(ただしお値段は$500)

ベトナムに来て物欲がドンドンなくなる日々でしたが、久しぶりに欲しいものが出来てドキドキしました 笑

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みんな大好き中垣さん。ハロウィンのコスプレです。

意識高い系ではなく、プロフェッショナルになる為に。


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ロングセラー商品。何年あるんだ。
 
1ヶ月の日本勤務が終わり、昨日からベトナムホーチミン市勤務に復帰いたしました。
 
最近、意識高いクラスタと、本当の専門家の間には、以前に想像してたよりも遥かに大きい溝がある気がしてるなう。
向かう先が違うというか、時間をかければかけるほどその溝は大きくなっていく。
 
上記は先週ふと感じた事のメモの1つ。
 
最近『意識高い系(クラスタ)』という言葉の浸透度が増したなと感じる事が多く、そして何かする時にふと『もしかして、こういう事すると意識高い系に括られるのではないだろうか?』というような考えも頭をよぎるようになりました。
 
これではちょっと生きにくいな、と。
 
『意識が高い系』という言葉を自分の中で納得出来る所まで落として来ないと生きにくいかも、と。
 

そもそも『意識高い系』とは何か。

意識が高い『系』では無く、そもそも『意識が高い』とは何だったのか?
 

 

ある事柄に対して強く意識している。ある理念をよく理解している。

「環境問題に関して-・い」

 

上述の私のメモでは『本当の専門家』と記載しているが、『ある事柄の専門家になろうとしている状態』、もしくは『ある事柄の専門家(プロフェッショナル)と言えるかもしれない。
 
では『意識高い系と、ある事柄の専門家との間の溝』は如何にして超える事が出来るのか。
 
中々のボリュームを持って、意識高い系を解説している記事。
 
意識が高い人と意識高い系の人との違いは、「デキる人になりたい」のか「デキる人と思われたい」のかの違いです。
「デキる人になりたい」意識が高い人は、理想に向かって黙々と努力し結果を出します。
「デキる人と思われたい」意識高い系の人は、結果よりもその経過を人にアピールしてしまいます。
意識高い系とは、「自分はデキる男(女)」「自分磨きに余念がない」という雰囲気を醸し出しているものの、あくまでもそれは雰囲気だけであって、実際には大した努力もしておらず、自分が思っているほど周囲からの評価されていない人のことを言います。
良く言えば「セルフ・ブランディングの一環」なのでしょうが、他人から見ると「中二病を拗らせているだけ」のようにも見えます。 
 
上記は添付記事内の引用です。
 
この記事の結論もそうなっているのですが、つまり私が感じた『意識高い系と、ある事柄の専門家との間の溝』とは『努力が出来ず、評価されていない』意識高い系の人を『批判するだけで何も働きかける事をしない』事だったのかな、と。
 
『努力が出来ず、評価もされていない人が増えている』のであれば、それはそれで国力の低下に繋がる社会問題なのではないだろうか、と。
 

何故、意識が高い系は努力出来ないのか?

何故、努力が出来なくなってしまうのか?それは『疑う事をしない(ような行動や言動をしている)』からなのかな、と。
 
これも記事内の引用ですが、
意識高い系の人の特徴①話しを盛りすぎ!過剰な自己演出
意識高い系の人の特徴②上から目線で発言する
意識高い系の人の特徴③人脈の広さを自慢する
意識高い系の人の特徴④自己啓発してますアピール
意識高い系の人の特徴⑤あきれるほどポジティブ思考
意識高い系の人の特徴⑥話の中心になろうと躍気になる
 
つまり、
 
①過剰な自己演出は、『自分の社会的立場』を疑わないから。
②上から目線になるのは、『自分の能力』を疑わないから。
③人脈を広さを自慢するのは、『自分の人脈』を疑わないから
自己啓発してますアピールをするのは、『自分の行っている努力の内容』を疑わないから
⑤あきれるほどポジティブ思考なのは、『自分の将来』を疑わないから
⑥話の中心になろうと躍起になるのは、『自分の意見』を疑わないから。
 
こういう事なのかなと。疑う事をしない、つまり『疑問を持つことが無い』とそれ以上の努力が出来ないのかな、と。努力が出来ないので、評価されるようなレベルまでいけない。『自信がある』と『疑わない』の違いを認識していない状態、とも言えるかもしれない。
 
意識高い系を抜け、本当の専門家になるにはまず『疑い出す』こと。
 
つまり人の行動を『意識が高い系と一括りにして、何故その行動をしているのか疑わない』事も『意識が高い系の行動の1つ』と呼べるのではないか、と。
 
『意識が高い系の人を非難するだけの人』もまた『意識が高い系の人』なのではないだろうか、と。
 
自戒を込めて。
  
言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)

 

 

日本国債 感想

米国系投資銀行や証券会社で、日本国債のトレーダーや大手金融法人を担当する外国債券のセールス等を経験した著者による経済小説
 
国債引き受けシンジケート団による新発国債の入札が不調に終わる「未達」が生じ、ドル円に値がつかなくなるという大混乱を描いています。
 
日本経済が破綻する事についていまいちイメージが湧かなかったので勉強の為に購読しました。
 
感想として、儲かる儲からないがフォーカスされがちな金融市場ですが、金融市場も誰かの仕事なんだという事を思い出させてくれました。インターネットでお世話になっているShinichiro HoriさんのFacebookポストの1つに下記があります。
 
日本国債が「安全資産」なのかどうかという点についてはさまざま議論がありますが、大切な視点のひとつは「我々は生活者であって投資家ではない」ということだと思います。
 
結局、投資家は投資家として1つの立派な仕事であって、その点からいくと私は生活者で、だから金融市場を知る必要が無いという訳ではなく、生活者は生活者なりに(言い訳したくないのであれば)しっかりと人生設計をするべきで、その為に金融市場が自分の生活にどのように関わってくるのか、という視点を持つべきなんだと、この小説を読んで若干頭を殴られた気がしました。
 
ご家族をお持ちの方々で、金融に興味が出てきた方には一読しても損はないのかな、と。 

 

日本国債(上) (講談社文庫)

日本国債(上) (講談社文庫)

 

 

言ってはいけない―残酷すぎる真実― 感想

 

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

 

多くの人が見てみぬふりをしている世の中の様々なねじれ、歪みについて、いつも辛辣で刺激的な切り口で多数の本を書いている橘玲さんの新著。
 
今回は昨年末辺りに出された『「読まなくてもいい本」の読書案内』のスピンアウト的な内容で、人の『遺伝』の真実について橘さんがリサーチした結果に基づき述べられています。世の中ではタブーとされているような内容が含まれていますが、個人的には子育てする前に一読してよかったな、と思いました。
 
下記私が興味を惹かれた部分です。


■親の能力は具体的には何が、またどれくらいの割合で子供に遺伝するのか?
■人種間の知能格差はあるのか?あるならそれは何故か?
■親の性格は子供に遺伝するのか?犯罪者の息子は犯罪者になるのか?
■親の教育で子供の性格と能力は変えられるのか?子供の教育に一番影響があるものはなにか?
■人は元々一夫多妻制だったのか?一夫一婦制だったのか?もしくはその他だったのか?
■美人は本当に得をしているのか?ブスとの経済格差は実際にいかほどになるのか?
 
下記は本著の目次です。
Ⅰ 努力は遺伝に勝てないのか
1: 遺伝にまつわる語られざるタブー
2: 「頭がよくなる」とはどういうことか。知能のタブー
3: 知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
4: 進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
5: 反社会的人間はどのように生まれるか
 
Ⅱ あまりに残酷な「美貌格差」
6: 「見た目」で人生は決まる。容貌のタブー
7: あまりに残酷な「美貌格差」
8: 男女平等が妨げる「女性の幸福」について
9: 結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
10: 女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?
 
Ⅲ 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
11: わたしはどのように「わたし」になるのか
12: 親子の語られざる真実
13: 「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実
 
巻末にいい言葉を書かれていました。

『私は不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。
きれいごとをいうひとはいくらでもいるのだから。』

  

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

 

本日の安倍首相会見 私見

通常国会が会期末を迎え、本日安倍首相が行った会見を仕事上がりに読んだのですが、私の知識不足で内容理解が難しかった為、自分でわかりやすいようにコメントを入れていきました。忘備録として残しておきます。青字が私のコメントです。原文は下記記事です。

blogos.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日、通常国会が閉会いたしました。この国会で成立した法律や予算によって、
 
1.介護休業給付の拡充
→ サラリーマンに介護手当を付けます。お年寄りが増えていますが、若者達の負担は減らすつもりです。だから元気に仕事してくださいね。
 
2.介護や保育の受け皿整備
→ 保育園も老人ホームももっと作ります。作ったらもっと若者仕事しやすいですよね?介護職の仕事も増えるし、いいこと尽くしじゃないでしょうか?
 
3.不妊治療への100%助成
→ 不妊治療費用は政府、行政が肩代わりしますね。もっと子供作っていきましょう。
 
→ 離婚しても扶養増やすんで大丈夫です。安心して結婚して子供作っていきましょう。
 
など、一億総活躍社会の実現に向け、新たな取り組みが次々とスタートいたします。少子高齢化の流れに歯止めをかけ、誰もが生き甲斐を感じられる社会をつくる。
→ 若者がどんどん仕事して、子供を産んだら社会は元気になると思います。
 
一億総活躍の未来を切り開くため、大きな一歩を踏み出す、未来へと挑戦する国会になったと考えています。 
→ 若者を助ける政策を沢山入れました。いい感じになったと思います。
 
他方、足下では、新興国や途上国の経済が落ち込んでおり、世界経済が大きなリスクに直面している。こうした認識を、先般伊勢志摩サミットに集まった世界のリーダーたちと共有しました。 
→ 日本はいい感じだと思うんですけど、アジアとか東南アジアとか、ぶっちゃけそこまで伸びてない気がするんですよね…怖い…。
 
先般の熊本地震では、熊本や大分の観光業や農業、製造業など、九州の広い範囲にわたって、経済や暮らしが打撃を受けています。これらが日本経済にとって、新たな下ぶれリスクとなっている。最悪の場合、再びデフレの長いトンネルへと逆戻りするリスクがあります。 
→ 国外経済の悪化とか地震とか予想もしなかった悪い事がなんだか起きそうじゃないですか?みんなまたお金を使わないようになるんじゃないかなって…。
 
今こそ、アベノミクスのエンジンを最大に噴かし、こうしたリスクを振り払う、一気呵成に抜け出すためには脱出速度を最大限まで上げなければなりません。
→ もっともっとみんながお金を使う社会にしていきたいんです。
 
アベノミクスをもっと加速するのか、それとも後戻りするのか。これが、来る参議院選挙の最大の争点であります。 
→ ここでちょっとビビらず下記どんどんやっていきましょうよ。
 ーーーーーーーーー
1.大胆な金融政策
2.機動的な財政政策
3.民間投資を喚起する成長戦略
 
1.大胆な金融政策 例
2%のインフレ目標
無制限の量的緩和
円高の是正と、そのための円流動化
日本銀行法改正
 
2.機動的な財政政策 例
大規模な公共投資(国土強靱化)
日本銀行の買いオペレーションを通じた建設国債の買い入れ・長期保有
ただし国債そのものは流動化
 
3.民間投資を喚起する成長戦略 例
「健康長寿社会」から創造される成長産業
「日本版NIH:国立衛生研究所」  
全員参加の成長戦略
世界に勝てる若者
女性が輝く日本
ーーーーーーーーーー
伊勢志摩で取りまとめた合意を議長国として、率先して実行に移す決意であります。
→ 色々国外の合意は取ったのでとりあえず進めますね。
 
アベノミクスの3本の矢をもう一度力いっぱい放つため、総合的かつ大胆な経済対策をこの秋、講じる考えです。 
→ この秋にもっといい感じの事、考えてるんですよ。
 
TPPの早期発効を目指します。さらには、日EUEPAなど、良い物が良いと評価される自由で公正な経済圏を世界に拡大することで、新しい投資機会をつくり出します。
→ 外国ともっと商売しやすくするので、何か新しいビジネス考えてくださいね。
 
現下のゼロ金利環境を最大限に活かし、未来を見据えて民間投資を大胆に喚起します。
→ 金利はゼロ近いんで、みんなもっとお金借りてほしいですね…。
 
新たな低利貸し付け制度によって、21世紀型のインフラを整備します。
→ お金を借りていただいて、デッカイ事をやって欲しいですね…。
 
リニア中央新幹線の計画前倒し、整備新幹線の建設加速によって、全国をひとつの経済圏に統合する。地方創世街道をできるだけ早くつくり上げます。
→ リニアとか新幹線作って地方行きやすくしたら地方でも商売しやすくなりますよね…?
 
保育所や介護施設の整備など、未来の一億総活躍社会を見据えた投資を力強く進めます。
→ 子供とお年寄りに関する若者への負担は減らすので、ガンガン結婚して子供を作って欲しいですね。
 
最大のチャレンジは、多様な働き方を可能とする労働制度改革です。長時間労働の慣行を断ち切る。雇用形態に関わらない均等待遇を確保する。そして同一労働同一賃金を実現します。非正規という言葉を日本国内から一掃する、その決意で、全体の所得の底上げを図り、内需をしっかりと拡大していきます。
→ 一番やる気なのは働き方のルールを作る事です。ダラダラ仕事するのは止めていただいて、派遣も廃止しますね。給料は全体的に上がるはずなので、みんなもっとお金使ってくだされば、と。
 
こうした諸改革と合わせて、今なお地震が続く、熊本地震の被災者の皆さんの不安な気持ちに寄り添いながら、被災地のニーズをしっかりと踏まえつつ、本格的な復興対策を実施致します。
→ 復興対策も忘れてません。
 
G7で協力し、世界的な需要を強化するため、将来の成長に資する分野で大胆に投資を進める。
人工知能、ロボット、世界に先駆けた技術革新を日本から起こす。しっかりと内需支える経済対策を行う考えであります。
→ 皆の税金は、AIとロボットにバチコン使います。
 
その上で、来年4月に予定される、消費税率10%への引き上げについてお話いたします。1年半前の総選挙で、私は「来年4月からの消費税率引き上げに向けて必要な状況を作り上げる」と、お約束しました。そしてアベノミクスを強力に押し進めて参りました。現在、有効求人倍率は24年ぶりの高い水準となっています。それも都会だけの現象ではありません。就業地別で見れば、北海道から沖縄まで47の都道府県すべてで一倍を超えました。これは史上はじめての出来事であります。一人の求職者に対して一つ以上の仕事があるという状況を作り出すことができたんです。リーマンショック以来、減少の一途を辿っていた正規雇用は、昨年8年ぶりに増加に転じ、26万人増えました。この春の高校生の就職率は、24年ぶりの高さであります。大学生の就職率は過去最高となりました。中小企業の倒産も、政権交代前から3割減少しています。ここまで倒産が減ったのは、25年ぶりのことであります。所得アップについて、連合の調査によれば、中小企業も含めて、一昨年、昨年に続き、今年の春も3年連続で、今世紀に入って最も高い水準の賃上げを実現することができました。今世紀に入って最も高い水準であります。それを実現することができたんです。そして、パートの皆さんの賃金も過去最高を記録しています。一部の大企業で働いている方の給料が上がっただけでは決してありません。パートで働いている皆さんの時給も過去最高となっているんです。どうかここも見ていただきたいと思います。雇用をつくり、そして所得を増やす。まだまだ道半ばではありますが、アベノミクスは順調にその結果を出しています。
→ アベノミクスエエ感じ。
 
しかし、世界経済はこの1年あまりの間に想像を超えるスピードで変化し、不透明感を増しています。最大の懸念は中国など、新興国経済に陰りが見えることです。リーマンショックに匹敵するレベルで原油などの商品価格が下落し、さらに投資が落ち込んだことで、進行国や途上国の経済が大きく傷付いています。これは、世界経済が成長のエンジンを失いかねないということであり、世界的な需要の低迷、成長の減速が懸念されます。世界の経済の専門家が今、警鐘を鳴らしているのは、まさにこの点であります。これまで7回にわたって、国際金融経済分析会合を開催し、ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授やクルーグマン教授をはじめ、米国や欧州、アジアの経済の専門家から直接意見を伺ってまいりました。その専門家の多くが、世界的な需要の低迷によって、今年、そして来年と、さらなる景気悪化を見込んでいます。こうした世界経済が直面するリスクについて、G7のリーダーたちと伊勢志摩サミットで率直に話し合いました。その結果、新たに危機に陥ることを回避するため、適宜にすべての政策対応を行うことで合意し、首脳宣言に明記されました。私たちが現在直面しうているリスクはリーマンショックのような金融不安とは全く異なります。しかし私たちは、あの経験から学ばなければなりません。2009年、日本経済はマイナス成長となりましたが、その前年の2008年時点では、IMFも4%近いプラス成長を予測するなど、そのリスクは十分には認識されていませんでした。直前まで認識することが難しい、プラス4%の成長予測が一気にマイナスになってしまう、これがリスクが現実のものとなったときの危機の恐ろしさです。私は、世界経済の将来を決して悲観している訳ではありません。しかしリスクには備えなければならない。今、そこにあるリスクを正しく認識し、危機に陥ることを回避するため、しっかりと手を打つべきだと考えます。今般のG7による合意、共通のリスク認識のもとに、日本として構造改革の加速や財政出動などあらゆる政うを総動員してまいります。そうした中で、内需を腰折れさせかねない消費税率の引き上げは延期すべきである、そう判断いたしました。
→ なんかさ、うまく行ってるし、ちょっと今、消費税増税みたいな無茶、やめとけへん?
 
いつまで延期するか、についてお話しいたします。中国などにおいては、過剰設備や不良債権の問題など、構造的課題への対応の遅れが指摘されており、新興国経済の回復には時間がかかる可能性があります。そうした中で、世界的な需要の低迷が長期化することも懸念されることから、できる限り長く延期すべきとも考えました。しかし、私は財政再建の旗を降ろしません。わが国への国際的な信任を確保しなければならない。そして社会保障を次世代に引き渡していく責任を果たす。安倍内閣のこうした立場は揺るぎないものであります。2020年度の財政健全化目標はしっかり堅持します。そのため、ぎりぎりのタイミングである2019円10月には消費税率を10%に引き上げることとし、30ヶ月延期することとします。その際に、軽減税率を導入いたします。
→ まぁ、1回言ったっちゃ言ったし、2019年にはやるよ。やります。
 
3年間のアベノミクスによって、国・地方を合わせて税収は21兆円増えました。その2年半の延期によってその間にアベノミクスをもう一段加速する。その事で、さらなる税収アップを確保し、2020年度のプライマリーバランスの黒字化を目指す考えであります。
→ まぁ、大丈夫、今やらんほうが絶対いいと思う。
 
1年半前、衆議院を解散するに当たって、まさにこの場所で、私は消費税率の10%への引き上げについて「再び延期することはない」とはっきりと断言いたしました。「リーマンショック級や、大震災級の事態が発生しない限り、来年4月から10%に引き上げる」と、繰り返し、お約束してまいりました。世界経済は今大きなリスクに直面しています。しかし率直に申し上げて、現時点でリーマンショック級の事態は発生していない。それが事実であります。熊本地震を大震災級だとして、再延期の理由にするつもりももちろんありません。そうした政治利用は、ひたすら復興に向かって頑張っておられる皆さんに、大変失礼だと思います。ですから、今回再延期するという私の判断は、これまでのお約束とは異なる、新しい判断であります。「公約違反ではないか」とのご批判があることも真摯に受け止めています。
→ まぁ、確かに言った、言ってました。けど、今やらん方が良くない?
 
国民生活に大きく影響を与える税制において、これまでお約束してきたことと異なる判断を行うのであれば、まさに税制こそ民主主義であります、であるからこそ、まず国民の皆さまの審判を仰いでから実行すべきであります。「信なくば立たず」。国民の信頼と協力なくして、政治は成り立ちません。新しい判断について、国政選挙であるこの参議院選挙を通して国民の信を問いたいと思います。国民の信を問う以上、目指すのは、連立与党で改選議席の過半数の獲得であります。これは改選前の現有議席を上回る高い目標でもあります。さらに野党は、政策の違いを棚上げしてまで、選挙目当てで候補の一本化を進めています。大変厳しい選挙戦となる。それは覚悟の上であります。しかしこの選挙で、しっかりと自民党公明党の与党で過半数という国民の信任を得た上で、関連法案を秋の臨時国会に提出し、アベノミクスを一層加速させていく、その決意であります。9年前、私は総理大臣として、あの夏の参院選で大敗を喫し、その後、総理の職を辞することとなりました。あの時の挫折は今も私の胸に深く刻み込まれています。困難な政策であればあるほど、国民的な理解を得て、国民と共に前に進むほかに道はない。これがあのときの反省であります。その反省の上に、この3年あまり、国政に邁進して参りました。4年前の総選挙、3年前の参議院選挙、1年半前の総選挙。国民の皆さんから大きな力を頂いて、アベノミクスを加速することができました。その結果、世の中の雰囲気は、確かに、皆さん、大きく変わった。大きく変わったことは事実であります。まだまだ道半ばでありますが、雇用は確実に増え、所得も確実に上がっています。この道を力強く前に進んでいこうではありませんか。4年前の、あの低迷した時代後戻りさせてはなりません。世界経済がリスクに直面する今、ロケットが大気圏から脱出するときのように、アベノミクスのエンジンを最大限に噴かさなければなりません。デフレからの脱出速度をさらに上げていなかればなりません。そのためにもはもう一度、国民の皆さまの力が必要であります。国民の皆さまのご理解とご支持をお願いいたします。
→ いや、ほんま結果出てるし、信じて? とりあえず現状維持で行っとこ?絶対いけるし。な? 
 
(日本人)

(日本人)