ピーチマン日記

ベトナム、サイゴンから、日記をお届けします。

「サイゴンから来た妻と娘」読了

サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)

ベトナム戦争の話を読んでみたくて『サイゴンのいちばん長い日』のKindle版を探してたのですが無くて(何故か今日見たらあった…)、同じ著者の本だという事で読んでみました。新聞社の特派員としてベトナム戦争時のサイゴンに赴任になり、そこで出会ったベトナム人女性と結婚、サイゴン陥落(1975年)の混乱を逃れる為に日本に帰化させ、(主に)日本での生活を描いたノンフィクションです。結婚されたベトナム人の方はベトナム南部出身女性で、サイゴン在住が長くなればなるほどジワジワくる話が満載です。基本的に(南部の)ベトナム人のキャラクターは、今の人達とそこまで変わってはいないのかなと思いました(ただ、本の女性よりは確実におとなしくなっている…?とは思いましたが…笑)。

 

大抵は(80%くらい?)は日本とベトナムのカルチャーギャップに起因するおもしろ話なのですが、一部、サイゴン陥落とその後の南北統一の混乱に絡め、(南部)ベトナム人の微妙な心情を極めて細かに観察して記述されており、その洞察にはとても学ぶ所が多く(学んでも使える場面は無いのですが…)、また、フランス語とベトナム語が交じる文体も読んでて楽しくて良かったです。

 

バームォイラム、トッケイヤモリ、裏切った相手や恋敵にガソリンを浴びせて焼き殺す、雷魚、ときには小型ピストルまでハンドバックにしのばせて出かける、なぜ毎回新しいものを見たらいくら?と聞くのか、アナコンダ、ヒョウを轢き殺した、これらにピンと来た人にはオススメです。

 

> 特派員としてベトナムに赴任した新聞記者が出会ったのは現地の美しい女性とその娘。結婚して日本にやってきた彼女たちが繰り広げるカルチャーギャップと国際結婚の現実を描いた笑いと涙の作品。一九七八年に発表されるや大ベストセラーとなり、NHKドラマ化もされた名作の新装版。

サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)

サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)