ピーチマン日記

ベトナム、サイゴンから、日記をお届けします。

「サイゴンの一番長い日」読了

サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))

読了…。サイゴン陥落(1975年4月30日)前後のサイゴンに滞在し、ベトナム共和国の建前(政治家の声)と本音(生活者の声)を新聞社の特派員として、またベトナム人の妻を持つサイゴンの一生活者として描いたノンフィクションです。縦にも横にもモザイクの国だと思う、と作中にありましたが、その複雑さの一端でも理解出来た気持ちになりました。

 

今、私が住んでいるサイゴンには、描かれた場面のほんの僅かな残り香しか感じる事ができませんが、あの時も今も全く変わらないものはサイゴンの強烈な太陽なんだろうな、と思いました…(検索したら文中に太陽が4回登場していた)

 

口では極めつけのナショナリストを自負しながら、ある面ではしたたかなインタナショナリストであるように感じられた、と文中にありましたが、ここまで極端に思うことは少ないにしろ、サイゴンに居ると私も似たような、どっちなんだ?という気持ちを持つ事があります(もちろん私のベトナムの歴史理解が浅い為でもあります)。何回も続くと中々疲れてくるのですが、その度に前述の強烈なサイゴンの太陽に消毒され(笑)、救われた気分になる経験があります。(サイゴンベトナム人もそれで救われている感覚あると思っているのですが…笑)

 

読後感はなんとなくその感覚と近く、妙に嬉しくなりました。オススメです。

サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))

サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))