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言ってはいけない―残酷すぎる真実― 感想

 

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

 

多くの人が見てみぬふりをしている世の中の様々なねじれ、歪みについて、いつも辛辣で刺激的な切り口で多数の本を書いている橘玲さんの新著。
 
今回は昨年末辺りに出された『「読まなくてもいい本」の読書案内』のスピンアウト的な内容で、人の『遺伝』の真実について橘さんがリサーチした結果に基づき述べられています。世の中ではタブーとされているような内容が含まれていますが、個人的には子育てする前に一読してよかったな、と思いました。
 
下記私が興味を惹かれた部分です。


■親の能力は具体的には何が、またどれくらいの割合で子供に遺伝するのか?
■人種間の知能格差はあるのか?あるならそれは何故か?
■親の性格は子供に遺伝するのか?犯罪者の息子は犯罪者になるのか?
■親の教育で子供の性格と能力は変えられるのか?子供の教育に一番影響があるものはなにか?
■人は元々一夫多妻制だったのか?一夫一婦制だったのか?もしくはその他だったのか?
■美人は本当に得をしているのか?ブスとの経済格差は実際にいかほどになるのか?
 
下記は本著の目次です。
Ⅰ 努力は遺伝に勝てないのか
1: 遺伝にまつわる語られざるタブー
2: 「頭がよくなる」とはどういうことか。知能のタブー
3: 知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
4: 進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
5: 反社会的人間はどのように生まれるか
 
Ⅱ あまりに残酷な「美貌格差」
6: 「見た目」で人生は決まる。容貌のタブー
7: あまりに残酷な「美貌格差」
8: 男女平等が妨げる「女性の幸福」について
9: 結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
10: 女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?
 
Ⅲ 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
11: わたしはどのように「わたし」になるのか
12: 親子の語られざる真実
13: 「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実
 
巻末にいい言葉を書かれていました。

『私は不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。
きれいごとをいうひとはいくらでもいるのだから。』

  

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)